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「空旅.com」モバイル サイトの高速化&ユーザー インタフェース改善でコンバージョン率 13.7% アップに成功

Posted by 旅行業界担当インダストリー マネージャー坂口 雅宣、広告ソリューション コンサルタント恩田 靖


 

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大量の情報と便利さに慣れている現代のオンライン ユーザーは、思い立ったその場でニーズを満たしたいと考え、速いスピードで決断を下します。調査データによると、67% のユーザーはオンラインで情報を収集できるようになったおかげで、数年前に比べ現在は「より早く」購入の意思決定ができるようになったと回答し、59% のユーザーはモバイルサイトまたはアプリで早く簡単に購入ができる企業から製品・サービスを購入する可能性が高いと応えています。1

 

「空旅.com」を提供する株式会社エボラブルアジアも、他社との競争の中でモバイル サイトのスピード向上は重要だと捉えていました。しかし「具体的に何をすれば早くなるのか」「技術的変更を加えることでのリスクはないのか」など懸念点が多く、着手できずにいました。生活者が行動を起こすその瞬間「Micro-Moments」を捉えるには、まずサイトのスピードが鍵となります。本事例では、モバイル サイト高速化とユーザー インターフェース改善に取り組み、直帰率の改善だけでなく、コンバージョン率向上にも成功した、空旅.com のチャレンジをご紹介します。

 

1 Google-Ipsos, APACマイクロモーメント調査、2016年4月

 

 

「何をすれば早くなるのか?」まずは技術的改善点をリストアップ


今回の高速化プロジェクトは、「空旅.com」モバイル サイト リニューアルと連動して実施しました。リニューアルはモバイル サイト設計 25 の指針を参考にユーザー インターフェースの改善を目指しました。具体的には、トップページの情報量削減、検索結果に絞り込み機能を追加、カート入力項目の自動チェック機能の追加などを実施、高速化にもつながる内容でした。しかしエボラブルアジアはこれだけで終わらせず、「重要性はわかるけど、本当にどれくらいインパクトがあるの?」と思われ後回しにされがちな、サイト高速化にも真剣に取り組みました。

 

最初の作業は現状分析です。「空旅.com」モバイル サイトのスピードとパフォーマンスを Google の測定ツール「PageSpeed Insights」で診断しました。結果、ユーザーが好印象を持つ読み込み時間が 1〜2 秒であるのに対し、「空旅.com」では約 2 倍の時間がかかっていること、そして改善できる項目も見えてきました。

 

スピードアップの鍵はデータ量の簡素化ですが、手法はいくつもあり、実施すべき改善項目の見極めも重要です。「空旅.com」では、診断結果をベースに改善項目をリストアップし、データ削減量や影響度を考慮した優先順を決定しました。その上で、各施策を実施した際の技術的リスクとビジネス上のリスクを、社長や役員など経営の上層部や技術部門を交えて検討しながら、施策一つひとつの是非を決断していきました。今回、効果的な高速化施策が実行できた成功要因の 1 つは、経営幹部がサイト スピードの重要性を理解し、必要な意思決定をタイムリーに行うと共に社内での協力体制がうまく作れたことと言えます。

 

 

具体的施策と、苦労した点とは


「空旅.com」が選択した主な高速化施策は、

・ファーストビュー コンテンツの最適化(図 1 参照)

・画像の最適化(最適なフォーマットへの変更と圧縮によるデータ削減)

・ブラウザのキャッシュ活用によるデータの削減

・サーバーから送信するデータの圧縮、など。

 

 

 

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施策の選択と実行にあたり最も苦労した点は、高速化とメンテナンス性のバランスを上手にとることでした。例えば、「ブラウザのキャッシュ活用によるデータの削減」施策では、古い画像を一定期間残すので、万が一ブランド ロゴに変更があった場合のリアルタイムの対応が難しくなります。こういうビジネスレベルでの判断が必要な場合は、経営幹部が効果とリスクのバランスを検討し、実施の是非を決断していきました。技術面でどこまでやるかの判断基準には PageSpeed Insights の診断スコアを活用し、ベストプラクティス 100 に対し 85 を超えたら良し、という明確な基準を持つことで、スピードとメンテナンス性を両立させました。

 

 

直帰率 -6.3%の改善に加え、コンバージョン率は +13.7% も向上


今回のモバイルサイト高速化及びユーザー インターフェースの改善により、ページ読み込み速度は -13.8% 改善し、ユーザーの直帰率は -6.3% も改善しました(図 2, 3 参照)。

 

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本施策の成果として高く評価できるのは、サイト効率だけでなく売り上げ面でも大きな成果を確認できた点です。施策後、サイトでのコンバージョン率は +13.7% もアップし、Google AdWords でも CPA  -12.9% という大きな改善が見られました(図 4, 5 参照)。

モバイル サイトのスピードが、ユーザーの購入意思に影響することを実証した事例と言えるでしょう。

 

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お客様からのコメント


 「以前からモバイル サイト高速化の必要性は感じていました。しかし難易度や優先度の観点から、先送りにしてきました。今回の高速化は、モバイルサイト設計 25 の指針を参考にしたユーザー インターフェース改善と連動しながら進めたため、効率的かつ効果的に実行できました。

 

一番悩んだのは、高速化を追求するあまりメンテナンス性を下げてしまわないようにすることです。どこまでやるべきか?の判断においては、Google PageSpeed Insights のスコアが 85 を超えたら良しと判断できたので、うまくバランスをとることができました。このツールがなければメンテナンス性を気にするあまり着手できなかった施策もあったと思います。

技術革新が今後も進む中で、スピード施策は継続的な取り組みが必要です。今後は、CSS の最適化、サーバー応答時間の短縮など、さらなる高速化への取り組みを考えています。」株式会社エボラブルアジア 取締役 CMO マーケティング ソリューション室長 松濤 徹氏

 

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*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。

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株式会社エボラブルアジア

• オンライン旅行事業、訪日旅行事業と IT オフショア開発事業を手掛ける。オンライン旅行事業では国内航空券を主軸に旅行商材の比較サイト運営、旅行コンテンツの OEM 提供、旅行商材の卸売、法人向け出張サービスの提供等を行う、国内航空券販売最大手の日系 OTA 会社

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